■開催レポート2
引き続き、第1部の分科会に移り、
▽セッション1 テーマ「都心に遊ぶ」
    (ゲスト松岡、野村氏、コーディネーター小林氏)
▽セッション2 テーマ「都心のメディア」
    (ゲスト竹村、荒川氏、コーディネーター佐々木氏)
▽セッション3 テーマ「都心の空間」
    (ゲスト田中、川勝氏、コーディネーター水野氏)
に分かれ、参加者も交えながら熱心な討論を重ねた。
第2部の分科会はひがし茶屋街のお茶屋を会場に食談形式で行われた。「藤とし」「中むら」「春の家」「なか川」「八しげ」「山とみ」のお茶屋にそれぞれ定員15人が参加、「都心に仕掛ける」をテーマに、第1部での討論をさらに深めた。
  第2日は、会場を県地場産業振興センター新館に戻し、全体会議が行われ、ゲスト講師らから、金沢が夜のにぎわい創出や演劇振興などでの新しい試みを全国に先駆けて進め、インターネットを活用した情報武装で世界へ発信する実験都市を目指すべきとの方向性が示された。
  この中で、川勝氏は、都心を市民の暮らしに彩りを添えるコミュニティーセンターと位 置づけた上で、「金沢が劇場都市として再生するためには、夜でも楽しめるというイメージを広めることが重要だ」と強調した。
  荒川氏は「全国に例のない演劇空間である市民芸術村の成功を機に、小劇場を10カ所ぐらいに増やすべきだ」と述べ、田中氏は、層の厚い金沢の伝統芸能を生かし、市民が気軽に足を運べる空間づくりの必要性を説いた。
野村、竹村、松岡の各氏からは「市民が夢を共有できる提言をしてほしい。金沢の多様な歴史、文化を担保に思い切った実験を行い、インターネットなどで発信すれば、世界中から投資を募ることもできる」などの意見が出された。
主催した金沢創造都市会議実行準備委員会では、プレシンポの討議を踏まえて、2001年度の本番に向けた具体的な実験内容を詰めることにしている。
 プレシンポは、北國新聞社、テレビ金沢、エフエム石川、ラジオかなざわ、ラジオこまつ、ラジオななお、金沢ケーブルテレビ放送が後援した。