第9回金沢創造都市会議

金沢創造都市会議2017 >閉会あいさつ

閉会あいさつ

金沢創造都市会議開催委員会 実行副委員長
一般社団法人金沢経済同友会副代表幹事
米沢 寛


 それでは、最後の閉会のご挨拶をさせていただきます。昨日から今日にかけて長時間、先生方には本当にいいアイデアやいいお話をたくさん頂きました。心から感謝を申し上げたいと思います。 ASIの「神」とおっしゃいましたが、創造都市会議で神が登場したのは2回目です。2年ほど前に佐々木先生から、新しいアイデアや新しいクリエイティブな発想が出る場所は神が降りてきた瞬間で、そういう場所を金沢につくるということでした。「神か」と思っていたのですが、AIの米倉先生が「神を作る」とおっしゃったので、「やはり神なのか」と、改めて実感させていただきました。  
  先ほど水野先生が40年前のお話をなさいましたが、40年ほど前は、金沢はほとんど知られていないまちでした。私は16歳から東京の高校へ行ったのですが、「金沢の米沢です」と言うと、横浜の金沢区だと思われて、「横浜の割にはなまっているな」と言われたくらい、金沢は全然知られていませんでした(笑)。それで30歳になって帰ってきて、このまちは寂しいと思っていたのですが、ちょうどその頃、文科大臣の永井道雄さんが、金沢を「一周遅れのトップランナー」と称されました。近代化に乗り遅れたので古いものがいっぱいある、今から古いものが新しいと。だから今がチャンスだとおっしゃっていただいて、福光さんなどを中心に、自分たちが住むまちだから誇れるまちにしたいと、私たちのまちづくりが始まり、それから約30年やっています。
  まちづくりをやっていて一番ネックだったのは、金沢の交通の問題なのです。昨日、志賀さんのお話を聞いて、交通の問題がクリアされると全然新しい展開になるなと。もっと柔軟な発想ができるなと、改めて思いました。そういう意味では、尾張町は金沢の中でももう一周遅れているところなので、一番チャンスがある場所かなと、この2日間を通じて思わせていただきました。   
  志賀さんに、昨日終わった後に少し話をさせていただいて、「随分思い切ったことをはっきり言いますね」と伝えたのですが、「いや、これは経済同友会がやっている会でしょう。みんな経済人なのに、その割にはみんな危機感が足りない。こうなるのだから、今のうちに会社を変えろとか、業種を転換しろと言いたくて、割と強めに言ったのだ」とおっしゃっていました。どんな時代が来るかを本当に見極めて、今の自分の仕事、ビジネスをやめるのか、形を変えるのか、どういう分野へ行くのかも改めて考えなければいけない時代になったということを、改めて感じさせていただいたこの2日間だったと思います。  
  2日間、ありがとうございました。これに懲りずに金沢ネットワークに入っていただいて、これからもご指導をお願いしたいと思います。本当にありがとうございました(拍手)。


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