第9回金沢創造都市会議

金沢創造都市会議2017 >開会あいさつ

開会あいさつ

■開会あいさつ

 

金沢創造都市会議開催委員会会長
一般社団法人金沢経済同友会代表幹事
福光 松太郎

 

本格化するAI(人工知能)技術の発展や
IoTテクノロジーを、長期的な視野で
城下町金沢のまちづくりに活かすために。
 
 この「金沢創造都市会議」は、「金沢学会」と毎年交互に開催しております。金沢創造都市会議は、オープンにして市民の方もご参加いただけるようにしており、来年の金沢学会は関係者だけの会になるという差があります。
そして、金沢創造都市会議が今回で9 回目、金沢学会は第8 回まで進んでおりますので延べ17 回、プレシンポジウムも3 回やりましたので、実は金沢創造都市会議という構想をスタートさせて20 年になりました。実に長く、このようにして金沢、石川のまちづくりを考えてきたわけです。この会議から、随分たくさんのアイデアが実現しました。今まだ実現途中のものもあります。今回もひとつこの場で、皆さまからのいろいろなご意見をお聞きし、また明日の全体会議では山野市長もご参加ですので、さらにいろいろとディスカッションして、このまちの未来、あるいは明日を考えていきたいと思います。

 まちづくりというのは、思い付いてから実現するまで結構時間がかかります。道路などは何十年も、北陸新幹線は50 年かかったわけですので、根気が必要です。従って、こういう会議も長く続ける必要があると思います。その間に行政の方々は、組織も変わるし、異動もされます。場合によっては首長も選挙で替わるかもしれない。そういう意味で、われわれ経済界、いわゆる江戸時代でいう町衆の役割が大事だと思っております。変わらずにこのまちを見つめながら、必要な意見を出していく。そういう活動を続けていくことが必要だろうと思っております。

 時間がかかるまちづくりですが、最近新しい技術、AI、コンピュータあるいはインターネットコミュニケーションテクノロジー、そういう分野のことをいろいろお聞きしておりますと、まさに何か大きく時代が変わるところへ直面してきたと思うわけです。いろいろな技術のおかげで時代が変わるとすると、相当大きな変わり方をするだろうという予兆を感じるわけで、すぐに数年、十年ぐらいかかるまちづくりの中で、この新しい技術のうねりは、本当はどういうことなのか。それをしっかり確認させていただいて、今回のモデル地区である尾張町という古い町並みを考えた場合、そのようなさまざまな新しいAI 技術が、まちづくりをどれぐらい変容させるというか、いい意味で変えてくれるだろうかということも、ディスカッションしておきたい。それが今日のセッションの最後になります。

 その前にプレゼンテーションとして、4 名の方をお招きしております。コメンテーターは、それぞれのプレゼンテーションの後、代表して質問をする役割です。また、フロアからも質問があればお出しいただければと思います。
 最初のプレゼンテーションは、「自動運転」を中心としたモビリティの未来について、日産自動車取締役の志賀俊之さんからお聞きしたいと思っております。コメンテーターは、半田さんです。2 番目のプレゼンテーションは、WHILL の福岡代表取締役に「パーソナルモビリティ」についてのプレゼンテーションをお聞かせいただきます。コメンテーターは大内さんです。3 番目、tsumug 代表取締役社長の牧田恵里さんには、「シェアリングエコノミー」について、佐々木雅幸さんにコメンテーターをしていただきます。4 番目のプレゼンテーションが「AI」で、オルツ代表取締役の米倉さんからお話をお聞きして、私から質問させていただきたいと思います。
 それら4 つのプレゼンテーションをお聴きした上で、セッションとして、水野一郎さんにコーディネーターをお願いして、志賀さん、米倉さん、そして金沢工業大学の宮下さんにパネリストとして入っていただき、また金沢学院大学の竹村さんにプレゼンテーターをお願いして、「AI と考える尾張町」というパネルディスカッションを行っていただきたいと思います。
 さらに、それらを受けて、明日の午前中、山野市長も交えて、このまちの課題についてさらに議論を深めたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。長時間の創造都市会議です。どうぞ皆さま、ある意味でよくお楽しみいただきますように、そして先々を考える機会にしていただければ幸いでございます。


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第一日目 12月7日

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