第7回金沢創造都市会議

金沢創造都市会議2013 >開会あいさつ

開会あいさつ

■開会あいさつ



金沢創造都市会議開催委員会会長
社団法人金沢経済同友会代表幹事
飛田 秀一

 

新幹線開業に向けて地域に追い風がふいている
食文化は「クール」の柱のひとつ
歴史の審判に耐えうる再創造を

  総合テーマの「クール・カナザワ」とは「クール・ジャパン」にあやかり、かっこいい金沢、洗練された金沢について、皆さまの提言を頂戴し、行政の施策その他に反映させて実現の運びになれば、ということで考えたものです。
 「クール・カナザワ」といえば、その柱はごく自然に食文化ということになろうかと思います。金沢の魅力を考えると、いろいろなクールがあるのですが、柱の一つは間違いなく食文化です。
 今朝の新聞等の報道で、和食がユネスコの無形文化遺産に認定されました。
 金沢市では食文化条例が施行されたましたが、まさに全国に先駆けて施行されたものです。そして明後日から「武士の献立」という映画が県内先行上映、14日からは全国のスクリーンで上映されます。この映画は北國新聞社が、松竹と共同で作り、金沢経済同友会も出資している映画です。これは和食がユネスコの世界遺産になることを全く想定して作ったわけではありません。2015年の新幹線開通を睨んだものです。
 江戸時代中期、加賀藩に仕えた包丁侍がテーマの映画です。いろいろな場面で加賀料理がふんだんに出てまいりますから、アベノミクスではありませんが、何となくデフレを脱したかのような、明るい感じです。お時間があればぜひご覧になっていただきたいと思います。
 食文化に関係するこれらのことが、この地域にとっては全て追い風になっています。その後には東京オリンピック。追い風が続きます。来年の4月、消費税の増税があります。大変なマイナスです。それを乗り越えることができれば、当地も非常に追い風に乗れるでしょう。
 ただし、都市間競争が大変激しくなりますから、単に新幹線が来ると言って喜んでばかりもいられません。新幹線の主要停車駅は東京との綱引きで、独断と偏見で言いますと、みんな判定負けしているのです。北陸新幹線が金沢に来て、2年間ぐらいは判定勝ちになるのでしょうが、2年、3年過ぎると、これは分かりません。東京との競争に加え、他の都市との競争も極めて重要になってくると思います。
 そのためにも、金沢創造都市会議の議論は非常に貴重です。 皆さんの熱のこもったご議論を期待させていただき、開会に当たってのごあいさつとさせていただきます。

(拍手)


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