「金沢学会2006宣言」採択

大内 浩 
●最後に、学会としての宣言文をまとめた。みなさんで検討し、この宣言を採択させていただきたい。

福光松太郎 
●金沢学会では最後に宣言をつくっている。今回も様々な意見をいただいた。もともと都市の引力を「もてなし」「仕掛け」「芸」という言葉で表現したが、根本的には、これは「和」の三要素で、「もてなし」「ふるまい」「しつらえ」ということだ。それを都市へ応用していろいろ考えていきたい。その三要素×隠し味が提案されている。それを実行していくための方法論として、事業化とかファンドとか、ユニークな行動の仕方をたくさん提案していただいた。金沢学会らしく、これらを宿題として今後の研究にさせていただき、できるところから、事業マインドを持った試みのアクションをおこしていきたい。


「金沢学会2006年案」

 金沢学会は、北陸新幹線金沢開業で心配される、ストロー現象を防ぐために、金沢の「引力」、すなわち、引き寄せる力を強める必要があるとの認識で一致した。
 その力、例えば「もてなし」、「仕掛け」、「芸」のチカラを充分に発揮していくには、料理でいうところの隠し味が必要であるとの思いに至った。一つ目は、金沢に住む、わたしたち自身がこの地のことをよく知ること、二つ目には、古いものだけではなくて、そこに艶やかさが必要なこと、三つ目には、この地に誇りを持つ「ふるさと愛」を育むことが重要だという点である。
 その思いと、金沢学会で交わされた議論をもとに、心ある経済人が知恵を出し合い、金沢ならではの仕組みを築き、持てる力を強める具体的な方策に取り組んでいこう。
 平成18年12月8日
金沢創造都市会議開催委員会 

 
大内 浩 
●みなさんの2日間の議論がここに集約されている。拍手をもって採択させていただきたい。
(拍手)
それでは「金沢学会2006宣言」としてこの文案を採択させていただく。






閉会
金沢経済同友会副代表幹事
米谷恒洋
 みなさん二日間に亘り、熱心なご討議、とても貴重な意見に深く感謝する。アンカー役として金沢をこよなく愛し、街づくりに全知全霊を傾けておられる山出市長にもご参加をいただきましたこと、重ねて御礼申し上げる。
 みなさんの意見にあったように、金沢には、間違いなく都市の引力はある、備わっている。ただそれに甘んずることなく、21世紀の新しい価値を創造し、付加していく。そういった努力が今後必要ではないか。
 それと、域外あるいは世界に向かって発信する力を備えていく。さらには、市民、県民の参加意識を高めていくことが肝要だ。金沢学会もいよいよ行動する時が来たようだ。来年の活躍を大いに期待したい。
 


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